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賃貸オフィス 大手町のこんな要素

成熟した市場、顧客支持の高いアズダに乗っかっただけの英国方式で来るなら「西友」が「西友・Wマート」に看板替えをするだけだから、イオンやヨーカ堂にとってさほど脅威にはならないだろう。 国内のリテイラーにとってW社の脅威を2つだけに絞るとすれば、それは「規模の大きさ」と「低価格」だ。
スケールメリットを存分に利用すればこれらは可能になる。 だが、この手法はアジアでは通用しなかった。

日本ではさらに難しい。 日本の消費者は、メキシコや米国内の低所得層に比べ”飽食”である。
さらに小売業には規模の利益が製造業ほど機能してくれない。 日本では特にこれが顕著だ。
「インターネットの社会になっても変わらないものは信用だ。 私はそれを『暖簾』と言っている」。
「量は決して、質を凌駕できない。 スケールはメリットどころかデメリットだ。
質的イノベーションを伴わない量的規模の拡大は、企業を破綻に導く」。 暖簾、質など規模だけでは乗り越えられないものがあるのがリテイラーの世界なのだ。
全国にはGMSの隣でりっぱに商売をしている8百屋や魚屋、雑貨屋、商店街がある。 欧米には仏のマルシェ以外商店街らしきものは存在しないがアジアにはある。
これもアジアでW社が苦戦している一因だ。 リテイラーの世界は資本さえあれば誰でも商売が始められ、案外楽なようだがそうではなく「大きいことはよいことだ」という論理が成り立ちにくい世界だ。
もちろん、W社は、創業者Wトンが述べているように「大きい」という評価をもっとも嫌う。 第1章でも紹介したが「われわれが大きい会社になったのは、大きい会社のように振る舞わなかったからだ」というところに本当Wマートの強さがある。
もし、規模の大きさや売上高だけがすべてなら、米国でコケたKマートや日本のダイエーのようなことは起こらなかった。 W社は大きいから強いのではなく、小さな商いを積み上げ、顧客の目線に合った商売をしたから強くなったのである。

中内功氏がダイエーを退くときに言った言葉に「規模は何も保証してくれない」というのがある。 まさにその通りで、もし、W社が日本での勝手の違いに戸惑い、あせって資本力にモノをいわせることがあれば、そのときに勝負はつくのであろう。
それでもWマートはDS業態で日本に上陸する。 さて最後に、W社が最終的に日本で何をどうやりたいかを推理しなければならない。
勝手な予想では、04年中に西友の店舗に乗っかって都心でネイバーを展開するだろうが、この年の遅い時期に、米国本国の主力業態であるディスカウントストア(DS)を直営する形で日本上陸を果たすだろう。 先に日本経済が現状のままならスーパーセンターで上陸しないと述べたが、現状のままではすまないからだ。

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